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2026-10-30 13:38:00

中2理科|動物のからだのつくりとはたらき②

東京書籍 中2理科「動物のからだのつくりとはたらき②」

対象学年:中学2年生
教科書:東京書籍「新編 新しい科学2」
ページ:p136~p146
単元:動物のからだのつくりとはたらき

前半では、食物の消化と吸収について学びました。 ここでは、動物のからだに取り入れられた酸素や養分がどのように全身へ運ばれるのか、さらに不要になった二酸化炭素などがどのように運ばれ、体外へ出されるのかを整理します。

学習のポイント

  • 呼吸によって酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出すしくみを理解する
  • 肺や肺胞のつくりとはたらきを理解する
  • 血液の成分とそれぞれの役割を整理する
  • 心臓と血管による血液循環のしくみを理解する
  • 酸素や二酸化炭素、養分などが血液によって運ばれることを理解する
  • 細胞と血液との間で物質が交換されることを理解する

目次

1.呼吸とは何か

動物は、生きていくために酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出しています。 この気体の出入りに関係するはたらきを呼吸といいます。

ヒトでは、空気を鼻や口から取り込み、気管を通して肺へ送ります。 肺では、空気中の酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素を空気中へ出します。

呼吸のポイント
空気中の酸素 → 血液へ
血液中の二酸化炭素 → 肺を通して体外へ

ここで大切なのは、肺そのものが酸素を全身へ運んでいるのではなく、血液が酸素を運んでいるという点です。

2.肺のつくりとはたらき

空気は、鼻や口から入り、気管を通って左右の肺へ送られます。 気管は途中で枝分かれし、さらに細かく分かれて肺の内部へ広がっています。

肺の内部には、多数の小さな袋状のつくりがあります。 これが肺胞です。

肺胞の周囲には毛細血管が取り巻いており、肺胞と血液との間で酸素と二酸化炭素の交換が行われます。

空気の通り道

鼻・口
↓
気管
↓
気管支
↓
肺胞

3.肺胞での気体交換

肺胞では、空気と血液との間で気体交換が行われます。

気体 主な移動
酸素 肺胞から血液へ
二酸化炭素 血液から肺胞へ

肺胞は非常にたくさん存在するため、気体交換を行う面積が大きくなっています。 また、肺胞の周囲には毛細血管が密集しています。

肺胞が気体交換に適している理由

  • 肺胞が多数ある
  • 肺胞の表面が薄い
  • 肺胞の周囲を毛細血管が取り囲んでいる

このようなつくりによって、酸素と二酸化炭素の交換が効率よく行われます。

4.血液の成分とはたらき

血液は、からだのすみずみまで物質を運ぶ重要な役割をしています。 血液には、主に赤血球・白血球・血小板・血しょうがあります。

成分 主なはたらき
赤血球 酸素を運ぶ
白血球 病原体などからからだを守る
血小板 出血したときに血液を固めるはたらきに関係する
血しょう 養分や二酸化炭素などを運ぶ

特に定期テストでは、「赤血球=酸素」「白血球=からだを守る」「血小板=血液を固める」を区別して覚えておきましょう。

5.心臓と血液の循環

血液を全身へ送り出している器官が心臓です。 心臓は筋肉でできており、規則的に収縮と弛緩を繰り返しています。

心臓から送り出された血液は血管を通って全身へ運ばれ、全身から戻ってきた血液は再び心臓へ戻ります。 このような血液の流れを血液循環といいます。

覚え方
心臓 → 血液を送り出す
血管 → 血液を運ぶ
肺 → 酸素と二酸化炭素を交換する

6.血管の種類

血管には、主に動脈・静脈・毛細血管があります。

血管 特徴
動脈 心臓から出ていく血液が流れる
静脈 心臓へ戻る血液が流れる
毛細血管 細胞の近くに広がり、物質交換に関係する

動脈=心臓から出る、静脈=心臓へ戻るという区別が重要です。

酸素の量だけで判断しない

「酸素を多く含む血液=動脈」「二酸化炭素を多く含む血液=静脈」と覚えてしまうと、肺の血管で混乱することがあります。

動脈・静脈は、血液中の酸素の量ではなく、心臓から出るか、心臓へ戻るかで区別します。

7.血液による物質の運搬

血液は、からだの中でさまざまな物質を運びます。

物質 運搬のポイント
酸素 肺から全身の細胞へ運ばれる
二酸化炭素 細胞から肺へ運ばれる
養分 消化・吸収された後、血液によって運ばれる

細胞では、酸素や養分などを使って生命活動が行われ、その結果として二酸化炭素などの不要な物質が生じます。

このように、肺・血液・心臓・血管が協力することで、全身の細胞へ必要な物質を届け、不要な物質を運び出しています。

8.重要語句

語句 意味
呼吸酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出すはたらき。
肺酸素と二酸化炭素の交換を行う器官。
肺胞肺の内部に多数ある小さな袋状のつくり。
気体交換肺胞と血液との間で酸素と二酸化炭素が交換されること。
赤血球酸素を運ぶ血液の成分。
白血球病原体などからからだを守るはたらきをする血液の成分。
血小板血液を固めるはたらきに関係する血液の成分。
血しょう血液中の液体成分。さまざまな物質を運ぶ。
動脈心臓から出ていく血液が流れる血管。
静脈心臓へ戻る血液が流れる血管。
毛細血管細胞の近くに広がり、物質交換に関係する細い血管。
血液循環血液が心臓と血管を通って全身をめぐること。

9.一問一答10問

  1. 酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出すはたらきを何という?
  2. 肺の内部に多数ある小さな袋状のつくりを何という?
  3. 肺胞では、どのような気体交換が行われる?
  4. 酸素を運ぶ血液の成分は何?
  5. 病原体などからからだを守る血液の成分は何?
  6. 血液を固めるはたらきに関係する血液の成分は何?
  7. 心臓から出ていく血液が流れる血管を何という?
  8. 心臓へ戻る血液が流れる血管を何という?
  9. 肺胞の周囲を取り囲み、気体交換に関係する細い血管を何という?
  10. 血液が心臓と血管を通って全身をめぐることを何という?

10.答え・短い解説

  1. 呼吸。酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出します。
  2. 肺胞。肺の内部に多数あり、気体交換を行います。
  3. 酸素を血液へ取り入れ、二酸化炭素を血液から肺胞へ出す。これによって血液と空気の間で気体交換が行われます。
  4. 赤血球。酸素を運ぶ役割があります。
  5. 白血球。病原体などからからだを守ります。
  6. 血小板。出血したときに血液を固めるはたらきに関係します。
  7. 動脈。動脈は「心臓から出る血液」が流れる血管です。
  8. 静脈。静脈は「心臓へ戻る血液」が流れる血管です。
  9. 毛細血管。肺胞の周囲などに広がり、物質交換に関係します。
  10. 血液循環。心臓と血管を通って血液が全身をめぐります。

11.よくある間違い

① 動脈=酸素が多い血液、静脈=酸素が少ない血液と覚える

動脈と静脈は、酸素の量ではなく心臓から出るか、心臓へ戻るかで区別します。

② 肺胞と肺を同じものとして考える

肺は器官で、その内部には多数の肺胞があります。 肺胞は気体交換を行う重要なつくりです。

③ 赤血球と血しょうの役割を混同する

赤血球は酸素の運搬が重要です。 血しょうは、養分や二酸化炭素など、さまざまな物質の運搬に関係します。

④ 呼吸と細胞の活動を別々に覚える

肺から取り入れた酸素は血液によって全身へ運ばれ、細胞の生命活動に利用されます。 その結果生じた二酸化炭素は血液によって肺へ運ばれます。

12.まとめ

このページの重要ポイント

① 肺では酸素と二酸化炭素の交換が行われる

② 肺胞は気体交換に適したつくりになっている

③ 赤血球は酸素を運ぶ

④ 白血球はからだを守る

⑤ 血小板は血液を固めるはたらきに関係する

⑥ 動脈は心臓から出る血液が流れる

⑦ 静脈は心臓へ戻る血液が流れる

⑧ 毛細血管では細胞などとの物質交換が行われる

⑨ 心臓・血液・血管が協力して物質を全身へ運ぶ

テスト前に確認したい流れ

肺
↓ 酸素を血液へ
血液
↓ 酸素や養分を全身へ
細胞
↓ 二酸化炭素などが生じる
血液
↓ 二酸化炭素を肺へ
肺
↓
体外へ

この単元では、用語を単独で覚えるだけでなく、「肺 → 血液 → 細胞 → 血液 → 肺」という物質の流れを理解することが大切です。

※教科書の改訂や学校で使用している版によって、ページ構成や用語の扱いが異なる場合があります。授業で使用している教科書の説明も確認しながら学習しましょう。