中2理科|生物の細胞/植物のからだのつくりとはたらき①
生物の細胞/植物のからだのつくりとはたらき①|中2理科
対象学年:中学2年生
教科:理科
教科書:東京書籍「新しい科学2」
対応ページ:p91~p113
学習のポイント
- 生物のからだは細胞からできていることを理解する
- 植物細胞と動物細胞の共通点と違いを整理する
- 植物のからだをつくる細胞の特徴を理解する
- 葉のつくりと光合成の関係を理解する
- 植物が呼吸を行っていることを理解する
- 光合成に必要なものと、つくられるものを整理する
目次
生物のからだをつくる細胞
植物や動物などの生物のからだは、たくさんの細胞からできています。 細胞は、生物のからだをつくる基本的な単位です。
生物の種類によって細胞の形や大きさなどには違いがありますが、 細胞には共通する基本的なつくりがあります。
また、単細胞生物のように、1個の細胞で1個体として生活する生物もいます。 一方、人間や植物などのように、多数の細胞からできている生物もいます。
細胞のつくり
植物細胞と動物細胞には、共通して細胞膜や核などがあります。
細胞膜
細胞膜は細胞の内側と外側を分ける膜です。 細胞の内部を包んでいます。
核
核は細胞の中にあり、生物のからだのつくりや働きに関係する情報を含んでいます。
植物細胞に特徴的なつくり
植物細胞には、動物細胞には見られない特徴的なつくりがあります。 代表的なものが細胞壁と葉緑体です。
- 細胞壁:細胞膜の外側にあり、細胞を支える働きがある
- 葉緑体:光合成が行われる場所
- 液胞:細胞液などを含む袋状のつくり
植物細胞と動物細胞
植物細胞と動物細胞には、共通するつくりと、それぞれに特徴的なつくりがあります。 テストでは、図を見て細胞の名称を答える問題が出やすいので、 それぞれの特徴を整理しておきましょう。
| つくり | 植物細胞 | 動物細胞 |
|---|---|---|
| 細胞膜 | ある | ある |
| 核 | ある | ある |
| 細胞壁 | ある | ない |
| 葉緑体 | ある | 基本的にない |
| 液胞 | 発達したものが見られる | 植物細胞ほど発達していない |
覚え方
植物細胞=細胞膜+核+細胞壁+葉緑体+液胞 というイメージで整理すると覚えやすくなります。
特に、細胞壁と葉緑体は植物細胞の特徴として押さえておきましょう。
植物のからだのつくり
植物のからだには、根・茎・葉などの器官があります。 これらは、それぞれ異なる働きをしています。
- 根:土から水や無機物を吸収する
- 茎:水や養分などの通り道になる。また、植物のからだを支える
- 葉:光合成や呼吸などが行われる
植物のからだでは、それぞれの部分が別々に働いているのではなく、 水や養分などをやり取りしながら生命活動を行っています。
葉のつくり
葉は、光合成を行う重要な器官です。 葉の内部には、葉緑体をもつ細胞が多く見られます。
葉の表面には気孔と呼ばれる小さな穴があります。 気孔は、植物体内と外界との間で気体の出入りを行う場所です。
気孔
気孔は、主に葉の表皮に見られます。 気孔を通して、二酸化炭素や酸素、水蒸気などの出入りが行われます。
気孔は、植物の光合成・呼吸・蒸散と深く関係しています。
光合成
植物は、光が当たると、葉緑体をもつ細胞で光合成を行います。
光合成では、根から吸収した水と、 空気中から取り入れた二酸化炭素を材料として、 養分をつくります。 このとき、酸素が放出されます。
光合成
二酸化炭素 + 水
→ 光のエネルギーを利用して養分をつくる + 酸素
光合成の場所として重要なのが葉緑体です。 「光合成=葉緑体」とセットで覚えておきましょう。
光合成に必要なもの
- 光
- 二酸化炭素
- 水
- 葉緑体
光合成でつくられるもの
- 養分
- 酸素
植物の呼吸
植物も動物と同じように呼吸をしています。 呼吸では、酸素を使って養分からエネルギーを取り出し、 二酸化炭素などを放出します。
植物では光合成と呼吸の両方が行われます。 ここを混同しないことが重要です。
| 光合成 | 呼吸 | |
|---|---|---|
| 行われる生物 | 植物など | 植物・動物など |
| 主な材料 | 二酸化炭素・水 | 酸素・養分 |
| 主な結果 | 養分・酸素 | 二酸化炭素など |
| 光との関係 | 光が必要 | 光がなくても行われる |
重要語句
| 語句 | ポイント |
|---|---|
| 細胞 | 生物のからだをつくる基本的な単位 |
| 細胞膜 | 細胞の内部を包む膜 |
| 核 | 細胞の中にある重要なつくり |
| 細胞壁 | 植物細胞で細胞膜の外側にあるつくり |
| 葉緑体 | 光合成が行われる場所 |
| 液胞 | 植物細胞で発達している袋状のつくり |
| 気孔 | 葉などにあり、気体の出入りに関係する |
| 光合成 | 光を利用して二酸化炭素と水から養分などをつくるはたらき |
| 呼吸 | 酸素を使って養分からエネルギーを取り出すはたらき |
| 蒸散 | 植物体内の水が水蒸気として外へ出ていく現象 |
一問一答10問
- 生物のからだをつくる基本的な単位を何といいますか。
- 植物細胞と動物細胞の両方に見られる、細胞の内部を包むつくりは何ですか。
- 植物細胞で細胞膜の外側にあるつくりは何ですか。
- 植物細胞で光合成が行われる場所はどこですか。
- 植物の葉などにあり、気体の出入りに関係する小さな穴を何といいますか。
- 光合成の材料となる気体は何ですか。
- 光合成に必要な、根から吸収されるものは何ですか。
- 光合成によってつくられるものを2つ答えなさい。
- 植物も動物と同じように行っている生命活動は何ですか。
- 植物の光合成と呼吸のうち、光が必要なのはどちらですか。
答え・短い解説
- 細胞。生物のからだをつくる基本的な単位です。
- 細胞膜。細胞の内部を包んでいます。
- 細胞壁。植物細胞に特徴的なつくりです。
- 葉緑体。光合成が行われる場所です。
- 気孔。気体の出入りに関係しています。
- 二酸化炭素。光合成の材料として利用されます。
- 水。根から吸収され、光合成にも利用されます。
- 養分と酸素。光合成によってつくられます。
- 呼吸。植物も酸素を使って呼吸を行います。
- 光合成。光エネルギーを利用して行われます。
よくある間違い
①「植物は呼吸をしない」と考える
植物も呼吸をしています。 光合成だけでなく呼吸も行うことを覚えておきましょう。
② 光合成と呼吸を逆にする
光合成では、二酸化炭素と水を材料にして養分などをつくります。 一方、呼吸では酸素を使って養分からエネルギーを取り出します。
③ 葉緑体と細胞壁を混同する
葉緑体 → 光合成
細胞壁 → 細胞を支える
働きとセットで覚えると間違いにくくなります。
④ 気孔=植物が水を吸収する場所と考える
水を吸収する主な場所は根です。 気孔は、主に葉などにあり、気体の出入りに関係します。
⑤「光合成=酸素を取り入れる」と覚える
光合成では二酸化炭素を取り入れ、酸素を放出します。 呼吸では酸素を取り入れ、二酸化炭素などを放出します。
まとめ
生物のからだは細胞からできています。 植物細胞と動物細胞には共通するつくりがありますが、 植物細胞には細胞壁・葉緑体・発達した液胞などの特徴があります。
植物のからだでは、根・茎・葉などがそれぞれの働きをしています。 葉には気孔があり、気体の出入りに関係しています。
植物は葉緑体で光合成を行い、 二酸化炭素と水を材料として養分などをつくります。 一方で、植物も呼吸を行っています。
定期テスト前の最終チェック
「植物細胞と動物細胞の違い」→「葉緑体と光合成」→「気孔」→「光合成と呼吸」
の流れで整理しましょう。特に、光合成と呼吸で何を取り入れ、何を放出するかを表で確認しておくことが大切です。









