中2社会|江戸幕府の成立と対外政策の変化③
江戸幕府の成立と対外政策の変化③|中2社会・歴史
対象学年:中学2年生
教科:社会・歴史
教科書:東京書籍
対応ページ:p124~p129
学習のポイント
- 江戸時代の社会のしくみを理解する
- 身分制度と人々の生活について整理する
- 農村と都市でどのような暮らしが営まれていたかを理解する
- 江戸時代の産業や交通の発達につながる変化を押さえる
目次
江戸時代の社会と身分
江戸幕府は、武士を中心とした社会のしくみを整え、幕府や藩による支配を安定させようとしました。
江戸時代の社会では、身分によって役割や生活のあり方が異なっていました。 一般に、武士と百姓・町人などに分けられ、それぞれが社会の中で役割を担っていました。
ただし、江戸時代の実際の社会は単純に身分だけで分けられていたわけではありません。 農業以外の仕事に従事する人々や、さまざまな職業の人々が存在していました。
武士
武士は、幕府や藩の政治を担う立場にありました。 大名やその家臣などが武士の身分に属し、城下町などを中心に生活しました。
百姓
百姓の多くは農業に従事し、年貢を納めました。 村を単位として生活し、村の仕事を共同で行うこともありました。
町人
都市では、商人や職人などの町人が活躍しました。 商品を売買する商人や、さまざまなものをつくる職人が都市の経済を支えました。
農村の暮らし
江戸時代の農村では、農業が人々の生活を支える重要な産業でした。 米などの作物を生産し、領主に年貢を納めました。
村では、農業用水の管理や道路の整備など、 一人ではできない仕事を村人が協力して行うこともありました。
年貢
年貢は、百姓が領主に納める税のようなものです。 江戸時代の農村を理解するときには、 「農業生産 → 年貢 → 幕府・藩の財政」 というつながりを意識しましょう。
都市の発達と町人
江戸時代には、江戸・大坂・京都などの都市が発達しました。
江戸は政治の中心地として人口が増え、大坂は全国から集まる米や商品の取引が盛んな都市となりました。 京都は長く政治・文化の中心として発展してきた都市です。
三都
| 都市 | 特徴 |
|---|---|
| 江戸 | 幕府の政治の中心 |
| 大坂 | 米や商品の取引が盛んな商業都市 |
| 京都 | 文化や伝統と関わりの深い都市 |
この3都市を「三都」として覚えておくと、江戸時代の都市の発達を整理しやすくなります。
産業の発達
江戸時代には、農業の発達によって生産力が高まり、各地でさまざまな産業が発達しました。
農村では、米だけでなく、商品として売るための作物を生産することも増えていきました。 こうした作物は商品作物と呼ばれます。
地域ごとの特色を生かした産業も発達し、農村で生産された商品が都市へ運ばれるようになりました。
商品作物の例
- 綿花
- 菜種
- 藍
商品作物の生産が広がると、農村と都市との結びつきも強くなりました。
交通と人・物の移動
産業や商業が発達すると、人や物を運ぶための交通も重要になります。 江戸時代には、街道や海上交通が整えられ、人や商品の移動が活発になりました。
江戸を中心として各地を結ぶ街道が整備され、 東海道・中山道などの主要な街道が利用されました。
街道
東海道は江戸と京都を結ぶ重要な街道でした。 また、中山道も江戸と京都を結ぶ主要な街道の一つでした。
交通の発達は、人や物だけでなく、情報や文化が各地へ伝わることにもつながりました。
重要語句
| 語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 身分 | 社会の中での立場や役割 |
| 百姓 | 農村で農業などに従事した人々 |
| 町人 | 都市で商業や手工業などに従事した人々 |
| 年貢 | 百姓が領主に納めた税 |
| 三都 | 江戸・大坂・京都 |
| 商品作物 | 販売するために生産された作物 |
| 江戸 | 幕府の政治の中心となった都市 |
| 大坂 | 米や商品の取引が盛んな商業都市 |
| 東海道 | 江戸と京都を結んだ主要な街道 |
| 中山道 | 江戸と京都を結んだ主要な街道の一つ |
一問一答10問
- 江戸時代に農業などに従事した人々を何と呼びましたか。
- 江戸時代の都市で商業や手工業などに従事した人々を何と呼びましたか。
- 百姓が領主に納めた税を何といいますか。
- 江戸・大坂・京都をまとめて何と呼びますか。
- 幕府の政治の中心となった都市はどこですか。
- 米や商品の取引が盛んだった都市はどこですか。
- 販売するために生産された作物を何といいますか。
- 江戸と京都を結んだ主要な街道を一つ答えなさい。
- 産業や商業の発達によって、農村と都市の関係はどのようになりましたか。
- 交通の発達によって、人や物以外に何が各地へ伝わりやすくなりましたか。
答え・短い解説
- 百姓。農村で農業などに従事した人々です。
- 町人。都市で商業や手工業などに従事しました。
- 年貢。百姓が領主に納めた税です。
- 三都。江戸・大坂・京都の3都市を指します。
- 江戸。江戸幕府の政治の中心でした。
- 大坂。米や商品の取引が盛んな商業都市でした。
- 商品作物。販売することを目的として生産された作物です。
- 東海道または中山道。どちらも江戸と京都を結ぶ主要な街道でした。
- 結びつきが強くなりました。農村で生産された商品が都市へ運ばれるようになりました。
- 情報や文化など。交通の発達によって人・物だけでなく情報や文化も広がりました。
よくある間違い
①「百姓=農民だけ」と考える
江戸時代の「百姓」は農村に住む人々を指す言葉として使われ、 農業以外の仕事に従事する人もいました。 「百姓=必ず米だけを作る人」と単純に覚えないようにしましょう。
② 三都を間違える
三都=江戸・大坂・京都です。 特に「大坂=商業」「江戸=政治」という特徴も一緒に覚えておきましょう。
③ 商品作物と食料作物を混同する
商品作物は、販売することを目的として生産される作物です。 農村で商品作物の生産が広がることで、農村と都市との経済的な結びつきが強くなりました。
④ 東海道と中山道を混同する
どちらも江戸と京都を結ぶ主要な街道です。 テストでは、街道名と結んでいた都市をセットで確認しましょう。
まとめ
江戸時代には、幕府や藩による支配のもとで、武士・百姓・町人などがそれぞれの立場で生活していました。 農村では農業が発達し、年貢が幕府や藩の財政を支えました。
また、江戸・大坂・京都の三都を中心に都市が発達し、 商人や職人などの町人が活躍しました。
農業生産が高まり、商品作物の生産や商業が盛んになると、 農村と都市との結びつきが強まりました。 さらに、街道や海上交通の発達によって、人や物だけでなく情報や文化も各地へ伝わるようになりました。
定期テスト前の最終チェック
「百姓・町人」「年貢」「三都」「商品作物」「東海道・中山道」を確認しましょう。
特に、江戸=政治、大坂=商業、京都=文化・伝統という都市の特徴を整理しておくと、問題に対応しやすくなります。









