中2理科|酸素が関わる化学変化
東京書籍 中2理科「酸素が関わる化学変化」学習まとめ
対象学年:中学2年生
教科:理科
教科書:東京書籍「新編 新しい科学」
学習範囲:p49~p62「酸素が関わる化学変化」
学習のポイント
- 物質が酸素と結びつく化学変化を理解する
- 燃焼と酸化の関係を理解する
- 酸化物ができる化学変化について理解する
- 酸化と還元を原子・分子の視点から考える
- 化学変化を化学反応式で表せるようにする
目次
- 1.酸素が関わる化学変化
- 2.物質が酸素と結びつく「酸化」
- 3.燃焼とは
- 4.酸化物
- 5.金属の酸化
- 6.酸化物から酸素を取り除く「還元」
- 7.酸化と還元
- 8.重要語句
- 9.一問一答10問
- 10.答え・短い解説
- 11.よくある間違い
- 12.まとめ
1.酸素が関わる化学変化
私たちの身のまわりでは、酸素が関わるさまざまな化学変化が起こっています。
例えば、木や紙が燃えるとき、物質は空気中の酸素と反応しています。
また、鉄が長い時間をかけてさびる現象にも、酸素が関係しています。
このような酸素と物質との化学変化について学ぶことが、この単元の重要なポイントです。
2.物質が酸素と結びつく「酸化」
物質が酸素と結びつく化学変化を酸化といいます。
酸化は、燃焼のように激しく起こる場合だけではありません。
例えば、鉄がゆっくり酸素と反応してさびることも酸化です。
つまり、
物質 + 酸素 → 酸化物
という関係を基本として覚えておきましょう。
酸化の例
- 鉄が酸素と反応してさびる
- 銅が酸素と反応して酸化銅ができる
- マグネシウムが酸素と反応する
- 炭素が酸素と反応して二酸化炭素ができる
3.燃焼とは
物質が酸素と激しく反応し、熱や光を出す化学変化を燃焼といいます。
燃焼では、酸化が非常に速く進みます。
例えば、マグネシウムを空気中で加熱すると、強い光を出して燃えます。
このとき、マグネシウムは酸素と結びつき、酸化マグネシウムができます。
2Mg + O₂ → 2MgO
化学反応式では、反応前後のマグネシウム原子と酸素原子の数がそろっていることを確認しましょう。
燃焼と酸化の違い
燃焼は酸化の一種です。
酸化のすべてが激しい燃焼になるわけではありません。
例えば鉄がゆっくりさびる現象は酸化ですが、燃焼とはいいません。
4.酸化物
酸化によって、物質と酸素が結びついてできた物質を酸化物といいます。
例えば、銅が酸素と反応すると酸化銅ができます。
2Cu + O₂ → 2CuO
炭素が十分な酸素と反応すると、二酸化炭素ができます。
C + O₂ → CO₂
このように、酸化によってできる物質は、もとの物質とは異なる性質をもっています。
5.金属の酸化
金属も酸素と反応して酸化物をつくります。
マグネシウムの酸化
マグネシウムを加熱すると、酸素と結びついて酸化マグネシウムになります。
酸化マグネシウムは白色の固体です。
2Mg + O₂ → 2MgO
銅の酸化
銅を加熱すると、空気中の酸素と反応して酸化銅ができます。
銅の表面が黒っぽく変化することは、酸化銅ができたことと関係しています。
2Cu + O₂ → 2CuO
6.酸化物から酸素を取り除く「還元」
酸化物から酸素が取り除かれる化学変化を還元といいます。
例えば、酸化銅に炭素などを反応させると、酸化銅から酸素が取り除かれ、銅ができます。
このような化学変化では、酸化物から酸素が失われています。
したがって、
酸素と結びつく → 酸化
酸素が取り除かれる → 還元
と整理すると覚えやすくなります。
7.酸化と還元
酸化と還元は、反対の変化として考えることができます。
例えば、ある物質が酸素と結びついて酸化される一方で、別の物質がその酸素を受け取って還元されることがあります。
そのため、化学変化を考えるときには、どの物質が酸素を受け取ったのか、どの物質から酸素が取り除かれたのかに注目すると理解しやすくなります。
酸化・還元を整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 酸化 | 物質が酸素と結びつく化学変化。 |
| 燃焼 | 物質が酸素と激しく反応し、熱や光を出す化学変化。 |
| 酸化物 | 酸化によってできた物質。 |
| 還元 | 酸化物などから酸素が取り除かれる化学変化。 |
8.重要語句
| 語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 酸化 | 物質が酸素と結びつく化学変化。 |
| 燃焼 | 物質が酸素と激しく反応し、熱や光を出す化学変化。 |
| 酸化物 | 物質が酸素と結びついてできた物質。 |
| 還元 | 酸化物から酸素が取り除かれる化学変化。 |
| 酸化マグネシウム | マグネシウムが酸素と結びついてできる白色の物質。MgO。 |
| 酸化銅 | 銅が酸素と結びついてできる物質。CuO。 |
| 二酸化炭素 | 炭素が酸素と反応するとできる物質の一つ。CO₂。 |
| 酸素 | 元素記号O。酸化や燃焼に関係する。 |
9.一問一答10問
- 物質が酸素と結びつく化学変化を何という?
- 物質が酸素と激しく反応し、熱や光を出す化学変化を何という?
- 酸化によってできた物質を何という?
- 酸化物から酸素が取り除かれる化学変化を何という?
- マグネシウムが酸素と反応すると何ができる?
- マグネシウムが燃焼する化学反応式を書こう。
- 銅を加熱すると表面が黒くなるのは、何ができるため?
- 銅が酸素と反応する化学反応式を書こう。
- 酸化と燃焼の関係を説明しよう。
- 酸化と還元を、それぞれ酸素との関係で説明しよう。
10.答え・短い解説
- 酸化。物質が酸素と結びつく化学変化です。
- 燃焼。酸化が激しく進み、熱や光を出します。
- 酸化物。酸化によってできた物質です。
- 還元。酸化物などから酸素が取り除かれる化学変化です。
- 酸化マグネシウム。マグネシウムと酸素が結びついてできます。
- 2Mg + O₂ → 2MgO。反応前後で原子の数がそろっています。
- 酸化銅ができるためです。酸化銅は黒色です。
- 2Cu + O₂ → 2CuO。銅と酸素から酸化銅ができます。
- 燃焼は酸化の一種です。酸素との反応が激しく進み、熱や光を出します。
- 酸化=酸素と結びつく、還元=酸素が取り除かれると整理できます。
11.よくある間違い
① 酸化=燃えること、と考える
酸化は「酸素と結びつくこと」です。燃焼は酸化の一種ですが、鉄がゆっくりさびるような変化も酸化です。
② 酸化物と酸化を混同する
酸化=化学変化、酸化物=酸化によってできた物質と区別しましょう。
③ 還元=酸素がなくなること、とだけ覚える
「酸素がなくなる」のではなく、酸化物などから酸素が取り除かれる化学変化と理解することが大切です。
④ 化学反応式の数字を間違える
「2Mg + O₂ → 2MgO」のように、反応前後でマグネシウム原子と酸素原子の数が同じになるようにします。
⑤ 銅の酸化でできる物質を忘れる
銅を加熱すると酸化銅ができ、銅の表面が黒色になります。銅→酸化銅の変化をセットで覚えましょう。
12.まとめ
「酸素が関わる化学変化」では、物質と酸素との関係を中心に学習します。
物質が酸素と結びつく化学変化を酸化といい、酸化によってできた物質を酸化物といいます。
また、酸化が激しく進んで熱や光を出す化学変化が燃焼です。
一方、酸化物などから酸素が取り除かれる化学変化を還元といいます。
定期テスト前には、次のポイントを確認しておきましょう。
- 酸化=酸素と結びつく
- 燃焼=激しい酸化
- 酸化物=酸化によってできる物質
- 還元=酸素が取り除かれる
- 2Mg + O₂ → 2MgO
- 2Cu + O₂ → 2CuO
特に「酸化・燃焼・酸化物・還元」の4つの言葉を区別し、化学反応式と一緒に理解しておくことが大切です。
※教科書は版によって掲載内容やページ構成、用語の扱いが異なる場合があります。学校で使用している教科書の記述も確認しながら学習しましょう。









