中1理科|地層から読み取る大地の変化
中1理科「地層から読み取る大地の変化」
対象学年:中学1年生
教科書:東京書籍
学習範囲:p219~241「地層から読み取る大地の変化」
学習のポイント
- 地層がどのようにしてできるのかを理解する。
- れき・砂・泥などの粒の大きさと、地層ができた環境との関係を理解する。
- 地層に含まれる化石から、地層ができた年代や当時の環境を読み取る。
- 地層や岩石を調べることで、大地が長い時間をかけて変化してきたことを理解する。
- 示準化石と示相化石の違いを整理する。
目次
- 1.地層とは何か
- 2.地層のでき方
- 3.れき・砂・泥の積もり方
- 4.化石からわかること
- 5.示準化石と示相化石
- 6.地層から読み取る大地の歴史
- 7.重要語句
- 8.一問一答10問
- 9.答え・短い解説
- 10.よくある間違い
- 11.まとめ
1.地層とは何か
地面の下には、砂や泥、れきなどが積み重なってできた層が見られることがあります。 このような層を地層といいます。
地層は、一度にできるものではありません。 長い時間をかけて、土砂などが運ばれて積もり、それが固まることでつくられます。
地層を観察すると、粒の大きさや種類、化石などから、その地層ができた当時の環境や大地の変化を考えることができます。
地層をつくる主なもの
- れき……比較的大きな粒。
- 砂……れきより小さな粒。
- 泥……非常に細かい粒。
2.地層のでき方
山などが風化してできた岩石のかけらは、雨や川の流れなどによって運ばれます。 運ばれた土砂は、海や湖などに流れ込み、そこに積もっていきます。
このように、土砂などが水底に積み重なることを堆積といいます。 長い時間をかけて堆積が繰り返されることで、地層が形成されます。
地層ができる流れ
岩石の風化 → 運搬 → 堆積 → 地層の形成
地層の多くは、水平方向に近い状態で積み重なってできます。 そのため、地層の重なり方を調べることで、過去の大地のようすを考えることができます。
3.れき・砂・泥の積もり方
川などによって運ばれた土砂は、粒の大きさによって運ばれ方や積もり方が異なります。 一般に、大きな粒ほど早く沈み、小さな粒ほど遠くまで運ばれます。
| 粒 | 特徴 | 堆積しやすい場所 |
|---|---|---|
| れき | 大きな粒 | 河口に近い場所など |
| 砂 | れきより小さい粒 | れきより遠い場所 |
| 泥 | 非常に細かい粒 | さらに遠い場所・静かな水域 |
このような特徴から、地層に含まれている粒を調べることで、当時の堆積した場所や水の流れなどを考えることができます。
4.化石からわかること
地層の中からは、過去に生息していた生物のからだや生活のあとが残っていることがあります。 これを化石といいます。
化石には、地層ができた年代を推定する手がかりになるものと、地層ができた当時の環境を推定する手がかりになるものがあります。
化石からわかること
- 地層ができたおおよその年代
- 地層ができた当時の気候
- 海だったか陸だったかなどの環境
- 当時生息していた生物
5.示準化石と示相化石
示準化石
地層ができた年代を知る手がかりとなる化石を示準化石といいます。
示準化石になる生物は、広い範囲に生息していて、比較的短い期間に栄えたものが適しています。
代表例として、古生代の三葉虫や、中生代のアンモナイトなどがあります。
示相化石
地層ができた当時の環境を知る手がかりとなる化石を示相化石といいます。
示相化石になる生物は、特定の環境に生息していたものが適しています。
例えば、サンゴの化石が見つかった場合、その地層ができた当時は、サンゴが生息できるような暖かく浅い海だったと考えることができます。
| 化石 | わかること |
|---|---|
| 示準化石 | 地層ができた年代 |
| 示相化石 | 地層ができた環境 |
6.地層から読み取る大地の歴史
地層は、ただ土砂が積み重なったものではありません。 地層に含まれる粒や化石、地層の重なり方などを詳しく調べることで、その地域の大地がどのように変化してきたのかを推測できます。
地層からわかる大地の変化
- 海や湖など、堆積した場所の環境
- 当時の気候
- 地層ができた年代
- 海が広がったり陸地になったりした変化
- 大地の隆起や沈降
- 火山活動などの過去の自然現象
例えば、海でできた地層が現在では山地に見られる場合、過去には海だった場所が、その後の大地の動きによって隆起した可能性があります。
このように、地層は過去の大地の変化を記録した「大地の記録」として重要です。
地層の重なり方に注目する
地層は一般に、下にある層ほど先に堆積し、上にある層ほど後から堆積します。 そのため、地層が大きく乱されていない場合は、下の地層ほど古く、上の地層ほど新しいと考えることができます。
ただし、地層が地震や地殻変動などによって傾いたり逆転したりしている場合があります。 そのため、地層の観察では、地層の重なり方だけでなく、化石や岩石などの情報も合わせて考えることが大切です。
7.重要語句
| 語句 | 意味 |
|---|---|
| 地層 | 砂や泥などが積み重なってできた層。 |
| 堆積 | 土砂などが水底などに積もること。 |
| れき | 砂より大きな岩石の粒。 |
| 砂 | れきより小さく、泥より大きな粒。 |
| 泥 | 非常に細かな粒。 |
| 化石 | 過去の生物のからだや生活のあとが地層中に残ったもの。 |
| 示準化石 | 地層ができた年代を知る手がかりとなる化石。 |
| 示相化石 | 地層ができた当時の環境を知る手がかりとなる化石。 |
| 風化 | 岩石が長い時間をかけて表面から崩れたり変化したりすること。 |
| 運搬 | 風や水などによって土砂が運ばれること。 |
| 隆起 | 大地が周囲より高くなるように上昇すること。 |
| 沈降 | 大地が沈むように低くなること。 |
8.一問一答10問
- 砂や泥などが積み重なってできた層を何という?
- 土砂などが水底などに積もることを何という?
- 過去の生物のからだや生活のあとが地層中に残ったものを何という?
- 地層ができた年代を知る手がかりとなる化石を何という?
- 地層ができた当時の環境を知る手がかりとなる化石を何という?
- 地層が大きく乱されていない場合、一般に下の地層と上の地層では、どちらが古い?
- サンゴの化石から、当時のどのような環境を推定できる?
- 山などの岩石が崩れたり変化したりすることを何という?
- 風や水などによって土砂が運ばれることを何という?
- 地層を調べることで、過去の何について知ることができる?
9.答え・短い解説
- 地層……砂や泥などが積み重なってできた層です。
- 堆積……土砂などが水底などに積もることです。
- 化石……過去の生物のからだや生活のあとが残ったものです。
- 示準化石……地層ができた年代を知る手がかりになります。
- 示相化石……地層ができた当時の環境を知る手がかりになります。
- 下の地層……地層が乱されていなければ、下にある層ほど先に堆積したと考えられます。
- 暖かく浅い海……サンゴはそのような環境に生息するため、当時の環境を推定できます。
- 風化……岩石が長い時間をかけて崩れたり変化したりすることです。
- 運搬……風や水などによって土砂が運ばれることです。
- 過去の大地のようすや変化……地層・化石・岩石などを調べることで、過去の環境や大地の変化を推測できます。
10.よくある間違い
示準化石と示相化石を逆にする
ここは定期テストで特に重要です。 示準=年代、示相=環境と覚えましょう。
化石があれば、すべて年代がわかると思ってしまう
化石には、年代を知る手がかりになるものと、環境を知る手がかりになるものがあります。 示準化石と示相化石を区別することが大切です。
「下の地層ほど古い」をどんな場合でも当てはめる
地層が大きく乱されていない場合には、一般に下の地層ほど古いと考えます。 しかし、地層が地殻変動などによって大きく傾いたり逆転したりしている場合は注意が必要です。
れき・砂・泥の大きさを混同する
粒の大きさは、基本的にれき > 砂 > 泥です。 大きな粒ほど早く沈みやすく、細かな粒ほど遠くまで運ばれやすいという点も覚えておきましょう。
11.まとめ
「地層から読み取る大地の変化」では、地層のでき方や化石について学び、そこから過去の大地のようすを読み取ります。
- 土砂などが積もることを堆積という。
- 堆積が長い時間にわたって繰り返されることで地層ができる。
- 地層に含まれる化石から、過去の生物や環境を知ることができる。
- 示準化石=年代、示相化石=環境。
- 地層の重なり方や化石、岩石などを調べることで、過去の大地の変化を推測できる。
- 現在の大地は、長い時間をかけて変化してきた。
定期テストでは、特に「堆積」「地層」「化石」「示準化石・示相化石」をしっかり整理しましょう。 また、地層の図から「どの層が古いか」「どのような環境だったか」を読み取る問題にも慣れておくことが大切です。
※教科書の改訂や学校での学習進度により、用語・扱う内容・ページ構成が異なる場合があります。テスト前には学校で使用している教科書・授業内容も確認しましょう。









