中1理科|気体の性質
中1理科「気体の性質」|気体の種類と見分け方を覚えよう
対象学年:中学1年生
教科:理科
教科書:東京書籍「新編 新しい科学1」
学習範囲:p.91〜100「気体の性質」
学習のポイント
私たちの身の回りには、空気をはじめとして、酸素・二酸化炭素・水素など、さまざまな気体があります。
気体は見た目だけでは区別しにくいため、色・におい・水へのとけ方・燃え方・他の物質との反応などの性質を利用して調べます。
- 気体にはそれぞれ特徴的な性質があることを理解する。
- 酸素・二酸化炭素・水素などの性質を覚える。
- 気体を調べるための実験方法と結果を結びつける。
- 「気体の性質」から、どの気体なのかを判断できるようにする。
目次
1.気体にはどんな性質がある?
気体は、液体や固体と違って、決まった形や体積をもちません。
容器に入れると、容器いっぱいに広がるという特徴があります。
また、気体には種類によって異なる性質があります。
例えば、酸素はものを燃やすはたらきを助けます。一方、二酸化炭素にはものを燃やすはたらきを助けない性質があります。
このような性質の違いを利用することで、気体の種類を調べることができます。
・色
・におい
・水へのとけ方
・燃え方
・石灰水などとの反応
・火のついた線香などへの反応
ただし、実験では気体のにおいを直接かぐのは危険です。安全に実験するため、においを調べる場合も、手であおいで少量の気体を鼻に近づけるなど、正しい方法で行います。
2.酸素の性質
酸素は、空気中にも含まれている気体です。
酸素には次のような性質があります。
- 無色である。
- においがない。
- ものを燃やすはたらきを助ける。
- 水にとけにくい。
酸素を調べる方法
酸素の入った集気びんの中に、火のついた線香などを入れると、燃焼が激しくなることがあります。
このことから、酸素にはものを燃やすはたらきを助ける性質があることがわかります。
「酸素そのものが燃える」のではなく、ものが燃えるのを助ける気体です。
3.二酸化炭素の性質
二酸化炭素は、私たちが息をはくときにも出てくる気体です。
二酸化炭素には次のような性質があります。
- 無色である。
- 水に少しとける。
- ものを燃やすはたらきを助けない。
- 石灰水を白くにごらせる。
二酸化炭素を調べる方法
二酸化炭素を石灰水に通すと、石灰水が白くにごります。
これは二酸化炭素を確認する代表的な実験です。
二酸化炭素 + 石灰水
↓
石灰水が白くにごる
また、二酸化炭素の中に火のついたろうそくなどを入れると、火が消えます。
「石灰水を白くにごらせる気体」
→ 二酸化炭素
4.水素の性質
水素は、非常に軽い気体です。
水素には次のような性質があります。
- 無色である。
- においがない。
- 水にとけにくい。
- 非常に軽い。
- 燃える。
水素を調べる方法
水素に火を近づけると、燃焼します。
水素と酸素が反応すると、水ができます。
水素は燃える気体なので、実験では火の扱いに十分注意する必要があります。
水素は燃えやすい気体です。実験では、先生の指示に従い、安全に取り扱います。
5.窒素の性質
窒素は、空気の中に最も多く含まれている気体です。
- 無色である。
- においがない。
- ものを燃やすはたらきを助けない。
- 空気中に多く含まれている。
空気の約5分の4は窒素です。
酸素と比べて、ものを燃やすはたらきがないことが重要です。
6.空気の成分
空気は、1種類の気体だけでできているわけではありません。
主に窒素と酸素などが混ざっています。
窒素:約78%
酸素:約21%
その他:約1%
「空気=酸素」ではないことに注意しましょう。
空気中には酸素も含まれていますが、最も多く含まれているのは窒素です。
7.気体を見分ける方法
気体の種類を調べるときは、1つの性質だけで判断するのではなく、実験結果を組み合わせて考えることが大切です。
| 気体 | 特徴 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 酸素 | ものを燃やすはたらきを助ける | 火のついた線香などが激しく燃える |
| 二酸化炭素 | ものを燃やすはたらきを助けない | 石灰水が白くにごる |
| 水素 | 燃える・非常に軽い | 火を近づけると燃える |
| 窒素 | 空気中に多く含まれる | ものを燃やすはたらきを助けない |
例えば、「石灰水が白くにごった」という結果が得られたら、二酸化炭素が含まれている可能性が高いと考えられます。
このように、実験結果 → 気体の性質 → 気体の種類という順番で考えましょう。
8.重要語句
| 重要語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 酸素 | ものを燃やすはたらきを助ける気体。 |
| 二酸化炭素 | 石灰水を白くにごらせる気体。 |
| 水素 | 非常に軽く、燃える気体。 |
| 窒素 | 空気中に最も多く含まれる気体。 |
| 石灰水 | 二酸化炭素を通すと白くにごる液体。 |
| 集気びん | 発生した気体を集めるために使う器具。 |
| 気体 | 一定の形や体積をもたず、容器いっぱいに広がる状態。 |
| 燃焼 | 物質が酸素と反応して、熱や光を出す現象。 |
| 水へのとけ方 | 気体によって水へのとけやすさが異なる。 |
| 空気 | 窒素や酸素など、複数の気体が混ざったもの。 |
9.一問一答10問
- 空気中に最も多く含まれている気体は何ですか。
- ものを燃やすはたらきを助ける気体は何ですか。
- 二酸化炭素を石灰水に通すと、石灰水はどうなりますか。
- 非常に軽く、燃える気体は何ですか。
- 酸素の中に火のついた線香を入れると、燃え方はどうなりますか。
- 二酸化炭素の中に火のついたろうそくを入れると、火はどうなりますか。
- 空気中に約21%含まれている気体は何ですか。
- 気体を見分けるとき、色やにおい以外にどのような性質を利用しますか。
- 空気は1種類の気体だけでできていますか。
- 気体を調べるとき、実験結果から気体の種類を判断することが大切なのはなぜですか。
9-1.答え・短い解説
- 窒素。空気の約78%を占めています。
- 酸素。ものが燃えるのを助ける性質があります。
- 白くにごる。二酸化炭素を確認する代表的な方法です。
- 水素。水素は非常に軽く、燃える性質があります。
- 激しく燃える。酸素にはものを燃やすはたらきを助ける性質があります。
- 消える。二酸化炭素はものを燃やすはたらきを助けません。
- 酸素。空気の約21%を占めています。
- 水へのとけ方や燃え方、他の物質との反応など。気体ごとに性質が異なるため、見分ける手がかりになります。
- いいえ。窒素や酸素など、複数の気体が混ざっています。
- 気体は見た目だけでは区別しにくいため、実験によって性質を調べることで種類を判断できます。
10.よくある間違い
①「酸素は燃える気体」と考えてしまう
酸素は、ものが燃えるのを助ける気体です。
「酸素自身が燃える」と覚えないようにしましょう。
② 二酸化炭素と酸素の性質を混同する
酸素 → 燃焼を助ける
二酸化炭素 → 燃焼を助けない・石灰水を白くにごらせる
この違いは定期テストでも確認しておきたいポイントです。
③ 空気=酸素だと思ってしまう
空気はさまざまな気体が混ざったものです。
最も多いのは窒素で、酸素は約21%です。
④ 水素と二酸化炭素の性質を混同する
水素 → 燃える
二酸化炭素 → 燃焼を助けない
水素は火を近づける実験、二酸化炭素は石灰水の変化など、それぞれの確認方法とセットで覚えましょう。
⑤ 実験結果を覚えるだけになる
「石灰水が白くにごった」→「二酸化炭素」のように、実験結果と気体の性質を結びつけることが重要です。
11.まとめ
「気体の性質」では、気体の名前だけでなく、それぞれの特徴と確認方法をセットで覚えることが大切です。
酸素:ものを燃やすはたらきを助ける
二酸化炭素:石灰水を白くにごらせる
水素:非常に軽く、燃える
窒素:空気中に最も多く含まれる
定期テストでは、単に「酸素=O₂」といった知識だけでなく、「この実験結果から何の気体だと考えられるか」という問題にも対応できるようにしておきましょう。
実験では、気体の性質を確認するとともに、火や薬品を扱う場合には安全に十分注意することも大切です。
ATOMS LABでさらに学習しよう
学習塾アトムズでは、学校の授業内容に合わせた定期テスト対策をサポートしています。
「気体の名前は覚えたけれど、実験問題になると分からない」という人は、気体の性質と確認方法をセットにして復習しましょう。
気体の性質・実験方法・重要語句を繰り返し確認して、定期テストに備えましょう。









