中1社会|武士の政権の成立①
中1社会「武士の政権の成立①」|武士はどのように政治の中心になったのか
対象学年:中学1年生
教科:社会・歴史
教科書:東京書籍「新編 新しい社会 歴史」
学習範囲:p.66〜71
学習のポイント
平安時代の終わりごろ、地方では武士が力を持つようになり、やがて政治の中心にも進出していきました。
このページでは、武士がなぜ力を持つようになったのか、そして源頼朝がどのように武士をまとめていったのかを中心に確認します。
- 地方で武士が成長した理由を理解する。
- 源氏と平氏がどのように勢力を広げたかを確認する。
- 源平の争いと源頼朝による政治の始まりを理解する。
目次
1.武士が力を持つようになった理由
平安時代の中ごろになると、地方では土地をめぐる争いや治安の悪化などが見られるようになりました。
そこで、地方の有力者たちは自分の土地や財産を守るために武装するようになります。
こうして、武芸にすぐれた人々が武士として成長していきました。
地方の土地争いなど
↓
自分たちの土地を守る必要が生まれる
↓
武装する人々が増える
↓
武士が成長する
武士は、単に戦う人というだけではありません。
自分の土地を守り、家族や一族を守ることも重要な役割でした。
2.武士団の形成
武士は一人で活動するのではなく、しだいに一族を中心とした武士団をつくるようになりました。
有力な武士は、同じ一族の武士などをまとめ、大きな武士団を形成しました。
代表的な武士団として、東日本では源氏、西日本では平氏が勢力を伸ばしていきました。
武士と土地の関係
武士にとって、自分が支配する土地は生活の基盤でした。
そのため、土地を守ることは武士にとって非常に重要でした。
また、武士は朝廷や貴族などに仕えることで、政治や軍事の面でも力を発揮するようになりました。
3.平氏の台頭
武士の中でも特に大きな勢力となったのが平氏です。
平清盛は、武士として初めて太政大臣になり、朝廷の中で大きな力を持つようになりました。
平氏は朝廷との関係を強め、政治の実権を握っていきます。
平清盛と日宋貿易
平清盛は、中国の宋との貿易にも力を入れました。
瀬戸内海の航路を整備し、宋との貿易を行うことで、平氏は経済的な力も強めていきました。
平清盛 → 武士として太政大臣になる
↓
朝廷で大きな力を持つ
↓
宋との貿易にも力を入れる
しかし、平氏が政治の実権を握ると、平氏に対する反発も強まっていきました。
4.源平の争い
平氏に対抗する勢力として成長したのが源氏です。
平氏への反発が強まる中、源氏の源頼朝が挙兵しました。
その後、源頼朝は弟の源義経などの活躍もあり、平氏を追い詰めていきます。
最終的に壇ノ浦の戦いで平氏が敗れ、平氏の政権は終わりました。
平氏が政治の実権を握る
↓
源頼朝が挙兵
↓
源氏と平氏が争う
↓
壇ノ浦の戦い
↓
平氏が滅亡
5.源頼朝の挙兵と鎌倉
源頼朝は、平氏を倒した後、鎌倉を拠点として武士による政治を進めていきました。
鎌倉は東日本の武士をまとめるうえで重要な場所でした。
頼朝は、朝廷から認められながら全国の武士をまとめる仕組みを整えていきます。
このようにして、武士を中心とする政治が成立していきました。
「御恩」と「奉公」
頼朝と武士の関係を理解するうえで重要なのが、御恩と奉公です。
頼朝は、武士の土地を保障したり、新しい土地を与えたりしました。これが御恩です。
それに対して武士は、頼朝のために戦ったり、京都や鎌倉の警備などを行ったりしました。これが奉公です。
御恩:将軍が御家人の土地を保障・給与する
↓
奉公:御家人が将軍のために戦う・警備などをする
このような主従関係を基礎として、武士による政治が広がっていきました。
6.重要語句
| 重要語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 武士 | 武芸を身につけ、土地や財産を守るために武装した人々。 |
| 武士団 | 武士が一族などを中心につくった集団。 |
| 源氏 | 武士の有力な一族の一つ。源頼朝が鎌倉を拠点に勢力を広げた。 |
| 平氏 | 武士の有力な一族の一つ。平清盛が大きな勢力を持った。 |
| 平清盛 | 平氏の中心人物。武士として初めて太政大臣になった。 |
| 宋 | 当時の中国の王朝。平清盛は宋との貿易を行った。 |
| 源頼朝 | 鎌倉を拠点に武士をまとめ、武家政治の基礎を築いた人物。 |
| 源義経 | 源頼朝の弟。源平の争いで活躍した。 |
| 壇ノ浦の戦い | 源氏と平氏が戦い、平氏が滅亡することになった戦い。 |
| 御恩 | 将軍が御家人の土地を保障したり、土地を与えたりすること。 |
| 奉公 | 御家人が将軍のために戦ったり、警備をしたりすること。 |
| 御家人 | 将軍と主従関係を結んだ武士。 |
7.一問一答10問
- 土地を守るためなどに武装し、成長していった人々を何といいますか。
- 武士が一族などを中心につくった集団を何といいますか。
- 武士として初めて太政大臣になった人物は誰ですか。
- 平清盛が貿易を行った中国の王朝を何といいますか。
- 平氏に対抗して挙兵した源氏の人物は誰ですか。
- 源頼朝の弟で、源平の争いで活躍した人物は誰ですか。
- 源氏と平氏の最後の戦いとして知られる戦いは何ですか。
- 源頼朝が武士をまとめる拠点とした場所はどこですか。
- 将軍が御家人の土地を保障したり、土地を与えたりすることを何といいますか。
- 御家人が将軍のために戦ったり、警備をしたりすることを何といいますか。
7-1.答え・短い解説
- 武士。土地や財産を守るために武装した人々が、しだいに力を持つようになりました。
- 武士団。一族などを中心として武士がまとまりました。
- 平清盛。朝廷の中で大きな力を持ち、武士として初めて太政大臣になりました。
- 宋。平清盛は宋との貿易に力を入れました。
- 源頼朝。平氏に対抗して挙兵し、のちに鎌倉を拠点として武士をまとめました。
- 源義経。源頼朝の弟で、源平の争いで活躍しました。
- 壇ノ浦の戦い。この戦いで平氏が敗れ、平氏は滅亡しました。
- 鎌倉。源頼朝は鎌倉を拠点に武士をまとめていきました。
- 御恩。将軍から御家人に与えられる土地の保障などです。
- 奉公。御家人が将軍のために行う軍事や警備などです。
8.よくある間違い
① 平清盛と源頼朝を混同する
平清盛=平氏、源頼朝=源氏です。
「平氏の中心人物は平清盛」「鎌倉を拠点に武士をまとめたのは源頼朝」と整理しましょう。
② 源頼朝と源義経の役割を混同する
源義経は源頼朝の弟で、源平の争いで活躍した人物です。
一方、源頼朝は鎌倉を拠点に武士をまとめ、武家政治の基礎を築いていきました。
③ 御恩と奉公を逆にする
御恩=将軍から御家人へ
奉公=御家人から将軍へ
この向きをセットで覚えましょう。
④ 壇ノ浦の戦いと関ヶ原の戦いを混同する
壇ノ浦の戦い=源氏と平氏です。
時代や登場人物をセットで確認すると、間違えにくくなります。
9.まとめ
「武士の政権の成立①」では、武士が成長し、政治の中心へ進出していく流れを理解することが大切です。
地方の土地争いなど
↓
武士が成長する
↓
武士団が形成される
↓
源氏・平氏が勢力を拡大
↓
平清盛が政治の実権を握る
↓
源頼朝が挙兵
↓
源平の争い
↓
壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡
↓
源頼朝が鎌倉を拠点に武士をまとめる
特に定期テストでは、人物名だけを覚えるのではなく、「誰が・何をしたのか」をセットで覚えることがポイントです。
また、御恩と奉公は、武士と将軍の主従関係を理解するための重要語句です。意味だけでなく、「どちらからどちらへ」という関係も確認しておきましょう。
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