中1理科|身のまわりの物質とその性質
中1理科|身のまわりの物質とその性質
教科書:東京書籍『新編 新しい科学1』
ページ:P70~90
単元:身のまわりの物質
学習のポイント
私たちの身のまわりには、金属、プラスチック、ガラス、砂糖、食塩など、さまざまな物質があります。
この単元では、物質にはそれぞれ固有の性質があることを学び、その性質を利用して物質を区別する方法を考えます。
- 「物体」と「物質」の違いを理解する。
- 物質には色・におい・密度・電気の通しやすさなど、さまざまな性質がある。
- 金属には共通する性質がある。
- 密度を使って物質を区別できる。
- 白い粉末など、見た目だけでは区別できない物質も、性質を調べることで区別できる。
目次
① P70~73 物体と物質
理科では、身のまわりにある「もの」を考えるとき、物体と物質を区別します。
物体と物質の違い
例えば、コップを考えてみましょう。
「コップ」は形や用途をもった物体です。一方、そのコップをつくっている「ガラス」は物質です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 物体 | 形や大きさ、用途などをもったもの |
| 物質 | 物体をつくっている材料となるもの |
定期テストでは、「鉄でできたスプーン」の鉄が物質、スプーンが物体というように問われることがあります。
物質の性質
物質には、それぞれ特徴があります。
例えば、鉄とアルミニウムはどちらも金属ですが、色や密度などに違いがあります。
このような物質を区別する手がかりとなる特徴を確認することが、この単元の基本です。
② P74~77 物質の性質を調べる
物質を区別するためには、見た目だけで判断せず、いくつかの性質を調べます。
代表的な性質
| 性質 | 調べること |
|---|---|
| 色 | どのような色をしているか |
| におい | においがあるか |
| 状態 | 固体・液体・気体のどれか |
| 電気伝導性 | 電気を通すか |
| 密度 | 一定体積あたりの質量 |
| 磁石との関係 | 磁石に引きつけられるか |
一つの性質だけでなく、複数の性質を組み合わせることで、物質をより正確に区別できます。
「物質の性質」と「用途」の関係
物質は、それぞれの性質を生かして使われています。
例えば、金属は電気を通しやすいという性質があるため、電線などに利用されています。
このように、物質の性質と、その利用方法を結びつけて考えることも大切です。
③ P78~81 金属の性質
身のまわりには、鉄、アルミニウム、銅など、多くの金属があります。
金属には、いくつかの共通した性質があります。
金属に共通する主な性質
- 電気を通しやすい
- 熱を伝えやすい
- みがくと光沢が出る
- たたくとのびたり広がったりするものがある
特に定期テストでは、「金属に共通する性質」を答える問題に注意しましょう。
金属と磁石を混同しない
「金属はすべて磁石に引きつけられる」というわけではありません。
磁石に強く引きつけられる代表的な金属は鉄です。
一方、アルミニウムや銅などは、鉄とは異なる性質を示します。
ポイント:「磁石に引きつけられる」は、金属すべてに共通する性質ではありません。
金属光沢
金属の表面をみがくと、光を反射して輝いて見えることがあります。このような金属特有の光沢を金属光沢といいます。
④ P82~85 密度と物質の区別
物質を区別するときに重要なのが密度です。
密度とは?
密度は、物質の一定体積あたりの質量を表したものです。
密度 = 質量 ÷ 体積
例えば、同じ体積の物質を比べたとき、質量が大きい物質ほど密度が大きくなります。
密度の計算
質量が54g、体積が20cm³の物質の密度を求めてみましょう。
密度 = 54g ÷ 20cm³
= 2.7g/cm³
計算問題では、単位にも注意しましょう。
密度の単位:g/cm³
密度から物質を推定する
物質によって密度は異なるため、測定した密度を資料などの値と比べることで、物質を区別する手がかりになります。
ただし、測定値には誤差が含まれることがあります。実験結果では、単に数値を比べるだけでなく、測定の条件にも注目しましょう。
⑤ P86~90 白い粉末の見分け方・まとめ
白い粉末には、見た目がよく似ていても異なる物質があります。
そこで、見た目以外の性質を調べることで、物質を区別します。
物質を区別するための考え方
例えば、次のような性質を調べます。
- 水に溶けるか
- 水溶液が電気を通すか
- 加熱したときにどのような変化が起こるか
- 密度はどれくらいか
一つの実験結果だけでは判断できない場合には、複数の性質を組み合わせて考えることが大切です。
実験では安全にも注意
加熱実験では、ガスバーナーなどの器具を正しく扱う必要があります。
東京書籍も現行の「身のまわりの物質とその性質」に関連して、加熱実験の安全指導資料を掲載しています。
特に、加熱した物質や器具に不用意に触れないこと、実験器具を正しく扱うことを確認しておきましょう。
⑥ 重要語句
| 語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 物体 | 形や用途などをもったもの |
| 物質 | 物体をつくっている材料となるもの |
| 性質 | 物質がもっている特徴 |
| 金属 | 電気や熱を通しやすいなどの共通した性質をもつ物質 |
| 金属光沢 | 金属をみがいたときに見られる光沢 |
| 電気伝導性 | 電気を通す性質 |
| 密度 | 一定体積あたりの質量 |
| 質量 | 物質そのものの量を表すもの |
| 体積 | 物体が占める空間の大きさ |
| g/cm³ | 密度で使われる単位の一つ |
| 白い粉末 | 見た目だけでは区別しにくい粉末状の物質 |
| 電気を通す | 電流が流れる性質 |
| 溶ける | 物質が液体に均一に広がる現象 |
| 実験 | 物質の性質などを調べるために行う |
⑦ 一問一答10問
- 物体をつくっている材料を何という?
- 物質を区別するときに調べる、物質がもっている特徴を何という?
- 金属をみがいたときに見られる光沢を何という?
- 金属に共通する性質の一つで、電流が流れる性質を何という?
- 物質の一定体積あたりの質量を何という?
- 密度を求める公式を書きなさい。
- 質量60g、体積20cm³の物質の密度は何g/cm³?
- 金属はすべて磁石に引きつけられる。○か×か?
- 見た目が同じ白い粉末を区別するとき、何を利用するとよい?
- 物質を区別するとき、一つの性質だけで判断するのではなく、何を組み合わせることが大切?
⑧ 答え・短い解説
- 物質。例えば、鉄製のスプーンなら鉄が物質です。
- 性質。色、密度、電気を通すかどうかなどがあります。
- 金属光沢です。
- 電気伝導性です。
- 密度です。
- 密度=質量÷体積です。
- 3g/cm³。60÷20=3です。
- ×。金属すべてが磁石に引きつけられるわけではありません。
- 物質の性質を利用します。水への溶け方、電気の通し方、加熱したときの変化などがあります。
- 複数の性質・実験結果を組み合わせることが大切です。
⑨ よくある間違い
間違い① 物体と物質を同じ意味で使う
「鉄のスプーン」なら、スプーンが物体、鉄が物質です。
間違い② 金属ならすべて磁石につくと思う
磁石に引きつけられることは、金属すべてに共通する性質ではありません。
間違い③ 密度の公式を逆にする
密度は「質量÷体積」です。
「体積÷質量」ではありません。
間違い④ 密度の単位を忘れる
答えが「2.7」だけではなく、問題で指定された単位を確認しましょう。
間違い⑤ 白い粉末を見た目だけで判断する
見た目が似ている物質でも性質が異なることがあります。
「何を調べれば区別できるか」を考えることが大切です。
⑩ まとめ
この単元で覚えておきたいこと
① 「物体」と「物質」を区別する。
② 物質には、それぞれ固有の性質がある。
③ 金属には、電気や熱を通しやすい、金属光沢があるなどの共通する性質がある。
④ 密度=質量÷体積である。
⑤ 密度などの性質を利用して、物質を区別することができる。
⑥ 見た目だけで判断せず、複数の性質を調べて考えることが大切。
定期テスト前は、まず「物体と物質」「金属の性質」「密度の公式」の3つを確認しましょう。その後、実験結果から物質を区別する問題に取り組むと、理解が深まります。
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更新日:2026年9月
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