中学1年生・理科|植物の分類②
中1理科「植物の分類②」
教科:理科
教科書:東京書籍「新編 新しい科学1」
学習範囲:P40〜P44
単元:植物の分類
学習のポイント
植物にはたくさんの種類があります。植物を分類するときには、見た目だけではなく、からだのつくりやふえ方の特徴に注目します。
この範囲では、特に種子をつくらない植物について理解することが大切です。
- 種子をつくる植物とつくらない植物の違い
- シダ植物・コケ植物の特徴
- 胞子によるふえ方
- 植物の分類を、特徴をもとに整理すること
「種子」「胞子」「根・茎・葉」の関係を整理すると、植物の分類問題が解きやすくなります。
目次
- 植物はどのように分類する?
- 種子をつくらない植物
- シダ植物の特徴
- コケ植物の特徴
- シダ植物とコケ植物の違い
- 植物の分類を整理しよう
- 重要語句
- 一問一答10問
- よくある間違い
- まとめ
【1ページ目】種子をつくらない植物
1.植物は特徴によって分類できる
植物を分類するときには、植物のからだのつくりやふえ方などに注目します。
これまで学習した種子植物は、種子をつくってなかまをふやします。
一方、植物の中には種子をつくらず、胞子によってふえるものもあります。
種子をつくる植物
→ 種子植物
種子をつくらない植物
→ 胞子でふえる植物など
2.胞子とは?
胞子は、種子とは異なる方法で植物がなかまをふやすためのものです。
シダ植物やコケ植物は、種子ではなく胞子によってふえます。
シダ植物 → 胞子でふえる
コケ植物 → 胞子でふえる
3.シダ植物
シダ植物には、葉・茎・根の区別があります。
代表的なものとして、ゼンマイやワラビなどがあります。
シダ植物は胞子をつくってなかまをふやします。
4.シダ植物のからだ
シダ植物では、地中に根があり、茎から葉が出ています。
- 根……植物体を支え、水などを吸収する
- 茎……根と葉をつなぐ
- 葉……光合成などを行う
シダ植物を観察するときは、葉・茎・根がどのようについているかに注目しましょう。
【2ページ目】コケ植物と植物の分類
5.コケ植物
コケ植物も、種子をつくらず胞子によってふえます。
コケ植物には、シダ植物とは異なる特徴があります。
代表的なものには、ゼニゴケやスギゴケなどがあります。
6.コケ植物には本当の根がない
コケ植物には、種子植物やシダ植物のような根・茎・葉の区別がはっきりしていません。
コケ植物には、からだを地面などに固定するための仮根があります。
シダ植物 → 根・茎・葉の区別がある
コケ植物 → 根・茎・葉の区別がはっきりしない
コケ植物 → 仮根でからだを固定する
7.シダ植物とコケ植物の共通点
シダ植物とコケ植物には、共通する特徴があります。
- 種子をつくらない
- 胞子によってふえる
この2つは、テストで比較問題として問われることがあります。
8.シダ植物とコケ植物の違い
| 項目 | シダ植物 | コケ植物 |
|---|---|---|
| 種子 | つくらない | つくらない |
| ふえ方 | 胞子 | 胞子 |
| 根・茎・葉 | 区別がある | 区別がはっきりしない |
| 根のようなもの | 根 | 仮根 |
9.植物の分類を整理しよう
ここまで学習した植物を、ふえ方やからだのつくりに注目して整理してみましょう。
植物
├─ 種子をつくる → 種子植物
│ ├─ 被子植物
│ └─ 裸子植物
│
└─ 種子をつくらない
├─ シダ植物
└─ コケ植物
植物の分類では、まず「種子をつくるか、つくらないか」を考えると整理しやすくなります。
10.分類するときは特徴を組み合わせる
植物を分類するときは、1つの特徴だけで判断するのではなく、いくつかの特徴を組み合わせて考えることが大切です。
例えば、種子をつくるか、胞子でふえるか、根・茎・葉の区別があるかなどを確認します。
【3ページ目】重要語句・一問一答
重要語句
| 語句 | 意味・ポイント |
|---|---|
| 胞子 | 種子をつくらない植物などがなかまをふやすためにつくるもの |
| シダ植物 | 胞子でふえ、根・茎・葉の区別がある植物 |
| コケ植物 | 胞子でふえ、根・茎・葉の区別がはっきりしない植物 |
| 仮根 | コケ植物のからだを固定する根のようなつくり |
| 種子植物 | 種子をつくってふえる植物 |
| 被子植物 | 胚珠が子房の中にある植物 |
| 裸子植物 | 胚珠がむき出しになっている植物 |
| 胚珠 | 被子植物では子房の中にある部分 |
| 根 | 植物体を支え、水や無機物を吸収する器官 |
| 茎 | 根と葉をつなぐ器官 |
| 葉 | 光合成などを行う器官 |
| ゼンマイ | シダ植物のなかま |
| ワラビ | シダ植物のなかま |
| ゼニゴケ | コケ植物のなかま |
| スギゴケ | コケ植物のなかま |
一問一答10問
- 種子をつくらず、胞子によってふえる植物には何がある?
- シダ植物は種子と胞子のどちらでふえる?
- コケ植物は種子と胞子のどちらでふえる?
- シダ植物には根・茎・葉の区別がある?
- コケ植物には根・茎・葉の区別がはっきりある?
- コケ植物のからだを地面などに固定する、根のようなつくりを何という?
- ゼンマイやワラビは何植物のなかま?
- ゼニゴケやスギゴケは何植物のなかま?
- 種子をつくる植物を何という?
- 植物を分類するとき、まずどのような特徴に注目すると整理しやすい?
答え・短い解説
- シダ植物やコケ植物。どちらも種子ではなく胞子によってふえます。
- 胞子。シダ植物は種子をつくりません。
- 胞子。コケ植物も種子をつくりません。
- ある。シダ植物には根・茎・葉の区別があります。
- はっきりしていない。コケ植物には、種子植物やシダ植物のような根・茎・葉の区別がはっきりありません。
- 仮根。からだを地面などに固定します。
- シダ植物。胞子でふえる植物です。
- コケ植物。こちらも胞子でふえます。
- 種子植物。種子をつくってなかまをふやします。
- 種子をつくるか、つくらないか。その後、からだのつくりなどの特徴を見て分類します。
よくある間違い
①「胞子」と「種子」を同じものだと思う
シダ植物やコケ植物は、種子ではなく胞子によってふえます。
② シダ植物にも根がないと思う
シダ植物には根・茎・葉の区別があります。
③ コケ植物の仮根を本当の根だと思う
コケ植物の仮根は、からだを固定するための根のようなつくりです。
④「種子植物=花がある植物」と決めつける
種子植物は種子をつくる植物という分類です。被子植物だけでなく裸子植物も種子植物です。
⑤ シダ植物とコケ植物を混同する
どちらも胞子でふえますが、シダ植物には根・茎・葉の区別があることが重要です。
まとめ
植物の分類では、植物のふえ方やからだのつくりに注目します。
① 種子をつくる植物 → 種子植物
② 種子をつくらない植物 → シダ植物・コケ植物など
③ シダ植物 → 胞子でふえる
④ コケ植物 → 胞子でふえる
⑤ シダ植物 → 根・茎・葉の区別がある
⑥ コケ植物 → 根・茎・葉の区別がはっきりしない
⑦ コケ植物 → 仮根がある
⑧ 植物の分類 → 特徴を組み合わせて考える
前回の記事と合わせて覚えよう
植物の分類①
被子植物・裸子植物、花・葉・根などの特徴
植物の分類②
シダ植物・コケ植物、胞子、仮根などの特徴
①と②を続けて学習すると、植物の分類全体を整理しやすくなります。
ATOMS LABでさらに確認しよう
植物の分類は、実際の植物の写真や図を見ながら、「種子をつくるか」「胞子でふえるか」「根・茎・葉の区別があるか」などを比べると理解しやすくなります。
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対象:中学1年生・理科
教科書:東京書籍「新編 新しい科学1」P40〜P44









